実験研究

~プロフィール~ 広島在住。43歳男性

1.うつ病とは何か

 現在うつ病で苦しんでおられる皆さんの為に、私自身が15年間うつ病であった経験から知り得た事をこれから話していこうと思います。
 あなたはうつ病になる前にこの世の可能性というものを自分の中に取り込み、いわゆる「やる気」の状態になったと思います。この場合、可能性と言えるだけのサイズのものであれば何でも該当し得ると考えて下さい。
 可能性というものを取り込み、やる気の状態になること自体は悪いことではありません。しかし、自分の精神的エネルギーがその可能性に届かない場合問題が生じます。
 下図で示しましたが、人間は自分の精神的エネルギーがその可能性に届かない場合、足りない部分を赤線で示した部分を緊張・収縮させて補おうとする習性があります。これはちょうど、腹筋が六つに割れているいわゆるシックスパックと呼ばれる部分の、一番上のブロックの直下辺りのラインになります。この部分が緊張・収縮した状態が長く続くと、周辺の神経組織に何らかの干渉・抵触がありやがてはうつ病に至るというのが私の考えです。


 なぜこのような事が分ったかというと、十年以上うつ病の状態で過ごし、それまで服用していた薬を一気に断つことによって浮かび上がらせ判明させたからですが、多大な苦痛を伴う上に、命の保障など一切ありませんので、現在病気で苦しまれている皆さんは絶対にやってはいけません。結果的に苛烈な人体実験のようになってしまいましたが、なぜそのような事をしたかというと、若い頃からずっとうつ病である自分に納得がいかなかったというのが理由になりますが、これからうつ病を始めとする精神疾患の根本的治療法について話すに当たって、そのような事はどうでも良い事です。

このような事はまだ解明されてなかった事であり、あなたが、特に人生経験の乏しい若い頃のあなたが気付いてしまえるような事ではありません。ですから、あなたに非は無いのです。あなたは確かに外の世界の可能性というものを自分の中に取り込みうつ病になってしまった。自分の可能性を信じて、幸せを掴む為に。それの何が悪い。

 ここ十年程でしょうか。近年、うつ病を治すには諦める事が重要だという情報をネットなどで目にするようになりました。確かに間違いではありません。本当に今自分の中に取り込んでいる可能性について諦める事が出来ればうつ病は治るでしょう。しかしその人は「本当に」諦められる状況なのでしょうか。その辺りも加味して考えなければ根本的な解決には至りません。必ず何らかの強制的措置が必要という事です。

 私も経験があるのですが、人間はそれまで一生懸命何かをやっていて、ある日なんの前触れもなくそれが終わりを告げ、「もう終わったのだ。これ以上の可能性は無いのだ」と脳が理解した瞬間、大きな解放感と多幸感に包まれるという感動的な経験をすることがあります。
 本当はこれが一番良いのです。本当にきっぱりと諦めることが出来ますし、これさえあればこの先どんな事があっても生きていけるという代物まで手に入るでしょう。そしてこのような経験は一生に一度と相場が決まっているから二度目は無いだろうと思いつつ、心のどこかで、この人生のまたいつかどこかでもう一度、と秘かに思いながら生きるでしょう。しかし、うつ病で苦しんでいる最中に、このような現象が起こることに期待するのは無理があります。
 このような現象に名前などありませんので、ここでは単に「あの現象」と呼ぶことにします。
 要はうつ病というのは、自分の精神的エネルギーを超過してしまった所で「あの現象」というものを起こすことも出来ずに取り残されてしまっている状態という事です。
 脳で切断する事が無理なら、どこか別の箇所で切断を試みる必要があるのです。

 以上の事を踏まえた上で、うつ病の根本的治療法について説明をしていきます。
 先程図で示した赤いラインの下あたりに手の指を三本当て、中くらいの力で抑えながら下方向に引っ張ります。そこまで強い力で抑える必要はありませんが、あまり弱い力で抑えても効果は薄いので中くらいの力でとなります。皮下脂肪の量にも寄りますが、通常の体型であれば、1センチから2センチ沈み込ませる感じで良いでしょう。下方向に引っ張るというのは、緊張・収縮してしまっているこの部分を引き伸ばすことにより、それを緩め、解放していく為に行います。人間とは厄介なもので、この部分を意識して緊張・収縮させる事は出来ても、逆に意識して弛緩・解放していく事が出来ません。それ故の強制的措置という事です。
 実施する時間についてですが、細切れにしてもあまり効果は期待できませんので、できるだけ連続して長時間行うのが良いです。もちろん食事やトイレの時は出来ませんが、出来る限りという事です。私は日中働きながらでしたので、1日トータルで5時間程度。休みの日は一日中という感じ。睡眠時間が短い為夜中に起きた時などにもやっていました。ずっとやっていると赤くただれてしまいますので絆創膏などで保護しながらやるのが良いでしょう。期間については約2ヶ月となります。何事も個人差はあるでしょうが、2ヶ月くらい苦しい期間が続き、その後徐々に解放されていくはずです。
 因みに、身体的な物理的作用だから精神とは関係が無いという考え方は完全に間違っています。人間の精神活動がその部分の動きに準拠しているのなら、それ自体が精神と言えるのですから。

 この方法は、前述した「あの現象」というものに加工を施し切断箇所を変え、超スローで再現できるようにしたものです。多幸感を得られるのは一瞬で解放するからであり、あんなものをスローで行えば苦しいのは当然です。しかしそれに耐えれば、その先に治癒が待っているのです。

 もう少し補足して説明します。
 実施する際の体勢についてですが、最初は仰向けに寝転がってやってみて下さい。この数日間はこれで治るという気はしないでしょう。しかし、しばらくやっていると原因は間違いなくここだと実感できるでしょうから、今度は立った状態で背筋をピンと伸ばし行ってみて下さい。さすがにこれを何時間もやれとは言いませんが、この部分を引き伸ばす事が重要ですから背筋は伸びていた方が良いです。
 この体勢で行うのは辛いでしょう。皆さんは病気の状態ですから、背筋を伸ばしておくということが難しい場合も多々あるでしょう。ですからこの場合も、寝転がって行うのに加えて出来るだけという事です。
 寝転がって行う場合は仰向けでも構いませんし、私の場合は途中からうつ伏せ気味でやっていました。この方が手が固定されて楽に感じたからです。

 うつ病の人は、首筋や脳の辺りに圧迫感や引きつった感じを訴える人が多いです。その中で、特にそれが右半身に集中しているという方が多いと思います。詳しい理由は分かりませんが、その場合抑える箇所が徐々に右に寄っていくでしょう。それでいい。それで合っています。
 そのまま右に寄っていくと肋骨に当たる所まで行くでしょう。そうなれば肋骨の内側に指を潜り込ませるようにして引っ張るようになるでしょう。それでいい。やり方はそれで合ってます。図で示した赤いラインの端の方まで関係があるのです。最初は感じを掴んだり、効果を実感するために真ん中辺りから始め、人によっては右に寄っていったり、左に寄っていったりしながらやってみて欲しい。そして効果を実感できたら下図で示したように赤いラインが肋骨と交わる両端を抑えてやって欲しいのです。これが最も効果を発揮するはずです。私の経験上、中央部分の弛緩は案外短期間で出来るのですが、端の方は強く残っていることが多いと思いますので。残っているとか残っていないとか、本当にそういう話なのです。

 

 色々な状況の方がおられるでしょうし、私もさすがに全ての状況に身を置いた訳ではありません。しかし、十年以上うつ病で過ごし、一気に薬を断ちパニック障害や全般性不安障害なども併発させ、脳から自殺の命令が来てしまう程の極限状態に持っていった上での実験であったと自負しています。正直あれ以上の状態を作り出すというのは考え難い。

今回私が指摘した部分だけを切り取り、独立させて考えるのは難しいでしょう。色々なことを考えてしまうでしょう。精神領域の話というのは自覚・認識するのが極端に難しい為、その解析は困難を極めます。
 ですので皆さんは難しいことを考える必要はありません。考えるというのは私がやりますので、皆さんは今回私が考案した手法を愚直にこなしていって下さい。脳から強烈に指令が飛んでいますので頑強に感じるでしょうが、続けていれば徐々にその抵抗力を失っていきます。苦しいでしょうが頑張って下さい。

 現在うつ病を始めとする精神疾患で苦しんでおられる皆さんは、正に藁にも縋りたい思いでしょう。ご質問などあれば気軽にメールを下さい。私を頼って欲しいのです。うつ病などの精神疾患の根本的な治癒を考える時、他のものに頼っても特に意味は無いと思いますので。


2.外殻

 うつ病を始めとした精神疾患の真実というのは、主に三層から成る強固な外殻によって覆われています。

 第一層目は生まれつきの問題。人間というのはおよそ全ての項目において個人差があります。精神的エネルギーの規模なども当然そうです。ある人にとっては何でもない事でも、ある人にとっては全くの高望みであったりします。無理に希求しようとすると精神的エネルギーが枯渇し、病気になったりもするのです。本人がこのような状態になりつつある事をリアルタイムで自覚するのはとても難しく、誰かが指摘してくれれば良いのですが、生まれながらのどうにも出来ない素質の話になってしまいます。生まれつきの問題というのはそれ自体がデリケートな感じを帯びていることが多い為、例え気付いてくれた人が居たとしても言いにくいものです。私の周りにもそういう人が居たのですが、その人は言い辛かったのか、今思えばとても遠回しに教えてくれました。それをちゃんと聞かなかったからうつ病になったという事ではあるのですが。

 第二層目は既存の学術。現在うつ病などの精神疾患に対する治療法というのは投薬治療が一般的です。ほとんどそれのみと言って良いでしょう。
 人間の精神というのは脳だけではありません。今回の話だと、「やる気」「責任感」などの脳から発信された情報が図で示した赤いラインに到達し、そこに変化を及ぼし、その変化した結果の情報が脳に返って来ます。「行って返って来る」。これが私の精神に対する理解です。
 投薬治療というのは主に抗うつ剤などにより脳の中枢神経に働きかけるものですが、セロトニンやノルアドレナリンの分泌量が減少しているなどというものは、あくまで「返って来た」情報に対して脳がどのような処理をしているかを見ているに過ぎず、それでは完全に事後の話になってしまいます。この既存の学術というものは専門家の中に深く浸透しており、素人がここに疑いを持ち突破するのは困難です。

 第三層目は人体実験。一層目と二層目に疑いを持ち突破したとしても結局はこれが残ります。現代にあっては、人体を極限にまで追い込む命に関わるような苛烈な人体実験は人道的観点から禁止されています。しかし、それは必要が無くなったという事と必ずしも同義ではありません。それくらいの事をしないと判明しない事実だってあるのです。

 この3層それぞれが不可侵領域の様相を呈していますが悪意が無いことが分かると思います。うつ病を始めとした精神疾患の真実というのは、社会の一般常識や通念等とは真逆に位置している為、そもそも認識が出来ないというのが一番大きな問題でありました。それらを隠れ蓑にして暗躍を続ける。それが精神疾患というものです。


3.専門家の方へ

 インターネットで情報を発信した場合、不特定多数の人達が閲覧することになると思います。その中には人体の構造について勉強されて来た専門家の方達もいらっしゃるのではないかと思い記していきます。
 この記事を見ている専門家の方がどちらの学者さんなのか、何科のお医者さんなのかは分かりませんが、うつ病に関する私の考えをここに示しておきます。

 まずうつ病の根本的治療法に関してですが、私が冒頭から言っている「あの現象」というものに加工を施し形を変え、うつ病患者の前まで引っ張って来る必要があります。それ以外に方法は無いと考えてください。ここで重要なのはそのまま引っ張って来る事が出来なくても、加工を施し形を変えたものでも構わないという点です。
 今回の実験で判明させたかったのは、脳から強烈に発せられている指令と完全に連動してしまっている当該箇所との関係性を、外部から力を加えることで切断する事が可能かどうかの一点に尽きたのですが、苦痛を伴い時間が掛かるが可能という結果でした。それは最も原始的な方法で行ったからであり、ここに科学の力で割って入れないかと期待しています。
 当該箇所を指で抑えて下方向に引っ張っておくだけで、極限にまで達したうつ病であっても完治まで持っていけるという事は何が考えられるでしょうか。知恵をお借りしたいのです。
 私は、冒頭で図で示した赤いラインの部分を弛緩させる事が出来ればうつ病は治ると考えていますし実際治りました。素人の私の頭には筋弛緩剤という言葉がパッと浮かびますが、そのような事が可能なのかどうかの知識もありません。
 実験の最中「あの現象」というものを超スローで再現することに成功していますが、あれはやはりこの部分が一気に弛緩し解き放たれる事によって起こっているでしょう。この部分のみを人為的に「諦めた」時の状態に持っていくことは可能と考えます。

 実験をしている最中も「自分に規模が無いのなら、大きさが無いのなら、人間の精神を科学できるだけの科学力を」と毎日神様にお願いしていました。ここに皆さんの持つ、国内屈指の頭脳と科学力をお貸し願いたいのです。
 私を実験台にするでも何でも良いのです。毎日泣きながらではありますが、極限の実験などいくらでも耐えてきましたから。
 今回考案した手法はとてもリスクが低く、人体に害を及ぼすことはほぼ無いでしょう。しかしリスクが低いという事は即効性に欠けるということです。多少リスクが高まってももっと効率的に行える治療法は開発すべきだと思います。
 世界中で最早数えることも困難なほど増加してしまった精神疾患患者の数を鑑みれば、専門家の方達にもご理解頂けると信じています。私の場合は、途中から自分のことを単なる被験者としか見ていませんでしたし、誰が何と言おうと絶対にこれが正しいのだという自分の信念の力に頼る事が出来ましたが他の人達はそうではありません。ほんの1ヶ月から2ヶ月の話であっても、これは一つの事を継続していくにあたって大きな差を生みます。
 インターネット越しにこのような話をされても得体が知れないとお思いでしょうが、話を聞いて頂けるなら是非メールを下さい。


4.再発について

 うつ病の事を考える時、どうしてもこの話をしなければなりません。
 下図を見て下さい。うつ病の再発の回数別に再発率を表したものです。この数字の上がり方を見て「これは何かの依存症だ」と気付かなければいけません。


 この世の可能性と言えるだけのサイズのものを自分の中に取り込み、いわゆる「やる気」の状態になった時、自分の精神的エネルギーがその可能性に届かない場合に発症するのがうつ病だと冒頭で話しました。その人にはその可能性を取り込んでおくだけのエネルギー規模が無い訳です。それなのにまた可能性を取り込んでしまう。再発の回数が1回目、2回目、3回目となっていくにつれて急激に確率が上昇していきます。
 「可能性依存症」。これがうつ病の再発の正体なのです。
 何らかの可能性を取り込み、やる気の状態になること自体は一般的に見て悪い事ではありません。何も悪い事はしていないのに依存症呼ばわりされるのは心外でしょう。しかし自分の経験上、完全に断ち切らなければ治らないものは全て依存症だと私は見なします。
 「もし再発してもまたこの方法で治せば良いのではないか」と考える人がいるかもしれません。確かにまた時間を掛けてやれば治せるでしょう。しかしそれが無限のループだということを知って欲しいのです。
 これだけ言っても再発する人が多く出てしまうのは知っています。特に若い人に多いでしょう。私自身もそうでしたから。
 病気を恐れて何も出来ないのなら、自分の人生は一体何の為にあるのだ、と思うでしょう。気持ちは分かります。痛いほどに。しかし、例えば私のように精神的エネルギーの規模が著しく小さい場合、外の世界の可能性を本格的に取り込んでやっていく事はやはり出来ないでしょう。残念ながらそれが事実だと思います。もっとも、私がこの事実を本当の意味で認めたのは40歳になってからですから、若い人達に対してこの事をあまり偉そうには言えないというのが実情なのですが。
 ですので、もしまた再発してしまった場合は、私の言葉をよく思い出しまた治療に専念して下さい。

 

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